医療機関における健康経営フレームワーク
医療機関における健康経営フレームワーク
看護師のプレゼンティーイズムとその損失コストは、職場での生産性の低下に関連（Freeling et al. 2020）している。医療職の精神不調と一般的なエラーや投薬ミス、ヒヤリハット、患者の安全、患者満足度とが関連している強いエビデンスがある。その結果から、医療職の健康と生産性の両方を改善するため、予防的な対策（介入）が重要であることが指摘されている（Gartner et al. 2010）。
医療機関ならではのアウトカム指標の探索する必要性がある。健康リスク、生産性指標（プレゼンティーイズム）とアウトカム指標の関連を検証することが有用である。また、病棟など部署別に分析することで職場特性を反映した結果が得られるだろう。
図．医療機関における健康経営フレームワーク（アウトカムモデル） （津野ら研究グループ作成）
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【参考資料】
- Teoh, K. R. H., Hassard, J., & Cox, T. (2021). Doctors’ working conditions, wellbeing and hospital quality of care: A multilevel analysis [Article]. Safety Science, 135, 10, Article 105115. https://doi.org/10.1016/j.ssci.2020.105115
- Freeling, M., Rainbow, J. G., & Chamberlain, D. (2020). Painting a picture of nurse presenteeism: A multi-country integrative review. International Journal of Nursing Studies, 109, 103659.
- Gartner, F. R., Nieuwenhuijsen, K., van Dijk, F. J. H., & Sluiter, J. K. (2010). The impact of common mental disorders on the work functioning of nurses and allied health professionals: A systematic review [Review]. International Journal of Nursing Studies, 47(8), 1047-1061.